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バイヤーレポート Vol.3 〜NYBFW 2026秋冬〜

2026.02.07

春のニューヨーク・ブライダル・ファッション・ウィーク(通称:NYBFW)開催まで、残り2ヶ月。

トリートのバイヤーもすでにトレンドやブランドをチェックして次なる買い付けに備えています。そんなトリートが誇るバイヤーへ取材した、10月に発表された最新コレクションの、ファッショントレンド連載も、いよいよ最終章となりました。

第三弾となる今回は、ランウェイでひときわ存在感を放っていたディテールマテリアルにフォーカス。

花嫁の佇まいをより洗練させ、記憶に残るスタイルへと導く、今シーズンを象徴するキーワードを紐解いていきます。

 

感度の高い花嫁へホルターネックの魅力を

今季、多くのブランドが提案していたのが、肩や鎖骨のラインを美しく引き立てるホルターネッククラシカルな印象のホルターネックは、今シーズン、よりファッショナブルに進化しています。

デコルテを覆うようなハイネック仕様のものから、ショルダーストラップのみをホルターネックにしたミニマルなデザインまで、その表現は実に多彩。肌の見せ方に計算が行き届いたシルエットは、凛とした強さとモダンなムードを同時に感じさせます。

ダニエルフランケル:華奢なストラップはひとひら一日らのレースによって連なる

 

 

トレンドには欠かせない”スカーフ”の選択肢

ホルターネックと共に、トレンドスタイリングに欠かせない存在として注目を集めていたのがスカーフ。中でも今季は、前シーズンよりも丈を長くしたロングスカーフを取り入れるブランドが多く見受けられました。首元から流れるように垂らしたり、バックスタイルに動きを加えたり。

一枚添えるだけで、ドレス全体の表情を変えられるスカーフは、花嫁の個性をさりげなく引き出すアクセントとして、ますます重要な役割を担っています。

 

求めていた、シルクダッチェスサテンのオーラ

素材面で特に印象的だったのが、シルクダッチェスサテンの存在です。

通常のシルクサテンよりも高密度に織り上げられたダッチェスサテンは、

しっかりとした重みとハリ、そして奥行きのある美しい艶を併せ持つ特別なファブリック。

今季は、純白を思わせるような限りなく白に近いトーンのダッチェスサテンが多く登場し、

その佇まいは、どこか懐かしさを感じさせる80年代リバイバルのムードとも重なります。

構築的なシルエットを支えながらも、決して重たくならず、花嫁の動きに品格を添える。

ダッチェスサテンは、クラシックとモダンが交差する今季のトレンドを象徴する素材と言えるでしょう。

モニークルイリエ:たっぷりの生地で贅沢なボリュームと艶を
エナウラ:ダッチェスサテンへ直接刺繍するという、ミスは許されないアンブロイダーの技術
エリーソフォクリ:立体感と艶。プリンセスラインをエレガントに昇華する

トレンドは、ただ取り入れるものではなく、自分らしさとして昇華させてこそ意味を持つもの

ホルターネックが描く美しいライン、ロングスカーフが生み出す余韻、そしてシルクダッチェスサテンが放つ静かな存在感——。

それらはすべて、花嫁一人ひとりの個性を引き立てるための“選択肢”です。トリートでは、ランウェイで生まれたトレンドをそのままなぞるのではなく、花嫁の背景や想い、纏うシーンまでも含めてスタイルを完成させることを大切にしています。

次回のNYBFWを前に、この連載が、これからドレス選びを始める花嫁にとって、自分らしい一着と出会うためのインスピレーションとなれば幸いです。