ウェディングレポート第1弾はいかがでしたか?本日もバイヤー速報をどこよりも早くお届けいたします。
2027SSのニューヨーク ブライダルファッションウィーク(NYBFW)で印象的だったのは、装飾に頼らず、素材やカッティング、そして佇まいそのものによって表現される美しさ。
華やかさの中に、どこか落ち着きと余白を感じさせるコレクションが増え、花嫁の“在り方”そのものを映し出すようなドレスが揃いました。
アニバーサリーがキーワードとなった、前記事の2ブランドに続き、次にトリートが注目したのは、異なるアプローチでエレガンスを再定義したブランド、アン バルジとマーク イングラム。
アン バルジ
今季のテーマは、“American Elegance”
インスピレーション源となったのは、フロリダ州・キーウエスト。
開放的でリラックスした空気と、カリブ海の異国情緒が交差するこの地のムードを、どこかノスタルジックに表現しています。ショールームでは、象徴的なキーライムクッキーが用意され、ブランドの世界観を五感で感じさせる演出も印象的でした。
コレクションは、ヨーロッパの繊細なレースを贅沢に用いながら、あくまで自然体で柔らかなロマンティックを表現。
派手さではなく、素材の質感やシルエットの美しさによって魅せるドレスが揃い、優雅でありながら力の抜けたバランスが際立ちます。
飾りすぎず、”私らしさ”に誇りを持ちながらも余裕があり、美しくいられる女性像を表現しているかのよう。
不滅の美を感じることのできる、時代の空気をまとった、新しいエレガンスのかたちでした。
マークイングラム
マーク氏がNYでウェディングドレスのセレクトショップを立ち上げ25年、ドレスデザイナーとしてデザインを手がけるようになって15年が経つ今季、ショールームはアニバーサリーイヤーを祝うムードに包まれていました。

節目を迎えるマーク イングラムが発表した今季のテーマは、“The Sterling Collective”
NYらしい洗練を軸に、装飾に頼らないラグジュアリーを提示。コレクションの中心となるのは、新たに提案されたスターリング ダッチェス サテンのパレット。従来の白とは異なる、奥行きのある色調が印象的です。マーク氏は、この”白”についてこのように伝えてくれました。
At the heart of the collection is a new sterling duchesse satin palette, a luminous and ratified departure from traditional whites that captures the sophisticated presence of a woman who has long since stopped following trends.
ー伝統的な白から脱却した、光を帯びた新たな色調であり、すでに流行を追うことをやめた女性の、洗練された佇まいを映し出しています。
それは、いくつもの白で表現されてきたウェディングドレスに、新しい白の在り方をコレクションテーマにすることで花嫁に新たな表現の選択肢を提示したのです。
そして、フランスのレースやインドの職人による繊細なハンド刺繍といったクラフツマンシップを背景に持ちながらも、表現はあくまで控えめで奥ゆかしさがありました。
サテンやミカド、ファイユといった重厚な素材に、精密なカッティングと動きを加えることで、シンプルでありながら、揺るぎない存在感を放つシルエットが完成しています。
“見せるため”ではなく、“記憶に残す装い”そんな思想が、印象的でした。
エレガンスの余白
アン バルジが描いたのは、空気を含むような柔らかなロマンティック。マーク イングラムが提示したのは、洗練された先に魅せる、新たな品格。
どちらも、強く主張するのではなく、自然と心に残る美しさへと向かっています。華やかさ(ゴージャス)だけでは語れない、“余白”を感じるエレガンス、Quiet Luxuryの気配。
その気配こそが、これからの花嫁のクラシックスタイルを形づくっていくのかもしれません。
to be conntinued…



















