NYBFW期間中、数々のブライダルコレクションを訪れた中、私たちが特に心を動かされた存在
——それが、エリーサーブ ブライダルでした。
これまでの連載を通して見えてきた新しいブライズスタイルのムード、“過度に語らずとも伝わる美しさ”。その価値観を、最も象徴的に、そして圧倒的な完成度で表現していたのが、今季のエリーサーブです。控えめなクラシックスタイルに合わせ、わたし達を驚かせるウェディングドレスの魅せ方に、圧倒されました。
ELIE SAAB(エリー サーブ)
今季のテーマは、
“Tableaux Vivants(生きた絵画)”
フランスの伝統芸術に着想を得て、“静寂の美”と“一瞬の動”という、相反する要素をひとつの世界観として表現したテーマ。
一見すると静かで、凛とした佇まい。しかしその内側には、チュールの重なりや繊細な刺繍、光を含む素材、流れるドレープによって生まれる、繊細な“動き”が宿っています。それはまるで、静止した一枚の絵画が、ふと動き出す瞬間のような美しさ。
進化する”ファブリック”の表現
そして、何年もブランドのコレクションを直近で見ている私たちだからこそ、今季はエリーサーブにとっても新たな挑戦が感じられるシーズンでした。
新しいファブリックやカッティング、2WAYスタイルや付属品パーツの提案など、これまでのブランドイメージを大切にしながらも、明らかに“次のステージ”へと進んでいる印象。
全19ルックの中には、ギュピールレース、立体的なフラワー(3Dフローラル)これまでにないシルエットなど、新たな表現が随所に見られました。それでいて、決してブランドの軸がぶれることはない。変化しながらも、品格は揺るがない。それこそが、エリーサーブの真髄です。是非、過去のコレクションをトリートのドレスリストページでご覧ください。
構築と自由を兼ね備えた美しい共存
数年、ブライダルファッションの中でもデザイナーたちがこだわりを見せているのがシルエットとスタイリングの多様性。
エリーサーブもまた、ドレープ、バスクウエスト、ドロップウエストといった昨今のムードを取り入れ、コルセットのように見せるバスクウエストを、あえてツーピースのように分けて表現するなど、身体のラインを美しく引き立てる新たなアプローチも提案されていました。
豊富な付属アイテムによって、ひとつのドレスから多様な表情を引き出すスタイリングは、もはや“選択肢”ではなく”新定番”となっていたように感じました。それは、花嫁が自分らしく在るための自由を示しています。
”運命の一着”と出会う
運命の一着。私たちは花嫁が挙式当日に纏うドレスをそう呼びます。世界では数えきれないほど美しいドレスが日々生まれています。花嫁のドレス選びは、結婚式の時期、フィッティングのタイミング、さらには花嫁自身の感情など小さな奇跡が重なって、ある日ふと偶然かのように一着と巡りあいます。
奇跡が重なって出会ったドレスは、トレンドやクラシック、どちらのスタイルを選んでも一着一着のルーツやデザイナーの想いを知ることで運命の一着をより一層愛せるはず。
トリートでのフィッティングではスタイリストがデザイナーに代わりひとつひとつのエピソードを花嫁へ届けます。
半年後に届く今季のドレスのストーリーが花嫁の運命の一着が一生忘れられない”幸福な想い”として残り続けますようにー














